時を刻む仕組みに、惹かれる。
りゅうずを巻く指先の感触。
裏ぶた越しに見える、小さな機械の動き。
腕元で時を刻むその仕組みまで、
楽しめる時計があります。
巻き上げるひとときも、時計を楽しむ時間に。
出かける前に、ぜんまいを巻き、時刻を合わせる。
一日の終わりには腕から外し、その仕組みを眺めてみる。
機械式時計には、自分の手で動かしながら付き合う楽しさがあります。使うほどに、文字盤の表情だけでなく、りゅうずの感触や日々の動きにも親しみが生まれていきます。
グランドセイコーの9Sメカニカルは、その楽しさを、精密な部品づくりと時計師による組立・調整で支えるムーブメントです。
小さな部品が、ひとつの時間をつくる。
動力は、巻き上げたぜんまいがほどける力。歯車を通じて伝わるその力を、脱進機とてんぷが調整し、針を進めます。
シースルーバックを備えたモデルでは、その機構の一部を裏ぶた越しに眺められます。自動巻のローターや、細やかに仕上げられた部品を見ていると、身につけている時計への興味も深まります。
この記事で紹介する4モデルは、いずれもシースルーバック仕様です。
手巻、または自動巻でぜんまいを巻き上げ、時計を動かすエネルギーを蓄えます。
ぜんまいの力を歯車が受け渡し、針の動きへとつなげます。
てんぷの規則的な往復運動と脱進機によって、歯車の進む速さを調整します。
今回紹介する9S64・9S65・9S66は、毎秒8振動。細かな刻みを重ねて針が進みます。連続的に滑るスプリングドライブのスイープ運針とは、動きの仕組みが異なります。
雫石で組み上げる。人の手で、精度を磨く。
9Sメカニカルが生まれるのは、岩手県の「グランドセイコースタジオ 雫石」。時計師が部品を組み立て、調整し、検査する、グランドセイコーの機械式時計の専門工房です。
先端の加工技術でつくられた部品も、組み合わせと調整によってひとつの時計として働き始めます。歯車やばねの小さな動きを見極め、精度を追い込んでいく。その積み重ねが、腕元の9Sにつながっています。
ものづくりの拠点にも、それぞれの役割があります。9Sメカニカルは岩手の雫石、クオーツとスプリングドライブは長野県塩尻市の「信州 時の匠工房」。異なる専門技術が、グランドセイコーの時計づくりを支えています。
暮らしに合う、巻き上げ方から。
手巻も自動巻も、動力はぜんまい。違いは、そのぜんまいをどう巻き上げるかにあります。
手巻
りゅうずを回して、自分の手で巻き上げる方式。決まった時間に時計へ触れるひとときを楽しみたい方に。SBGW301は、腕に着けているだけでは巻き上がらない手巻モデルです。
自動巻
腕の動きで内部のローターが回り、ぜんまいを巻き上げる方式。今回紹介するSBGR315・SBGR317・SBGM221は手巻にも対応し、止まったときや巻上げが足りないときには、りゅうずで巻き足せます。
今回紹介する4モデルの、最大巻上時の持続時間。約3日間が目安です。自動巻の巻上げ量は着用時間や腕の動きで変わるため、着けていれば常に満巻になるわけではありません。
精度を知ると、付き合いやすい。
機械式時計の進み・遅れは、ぜんまいの巻上げ量、温度、時計の向き、着用状況などで変化します。スペックを見るときは、検査時の精度と、日常での使用を想定した精度を分けて考えると分かりやすくなります。
工場出荷前に検査する「静的精度」
平均日差 -3秒~+5秒ムーブメント単体で、6つの姿勢・3つの温度条件のもと測定する数値。腕に着けた状態で毎日この範囲に収まることを示すものではありません。
着用時の目安となる「携帯精度」
日差 -1秒~+10秒実際の使用を想定した精度の目安です。使い方や環境によって変わるため、一日の結果だけでなく、何日か続けて時計の傾向を見てみましょう。
上記は9S64・9S65・9S66の数値です。9Sメカニカル全モデル共通の仕様ではありません。急に大きなずれが出るなど、気になる変化があれば当店へご相談ください。
楽しみ方から、自分に合う一本へ。
日々身につける自動巻、巻く時間を楽しむ手巻、もうひとつの時刻を持つGMT。YANOオンラインで取り扱うモデルから、ご自身の使い方に合う一本を探してみてください。
シルバーとブラック、2本の自動巻。
SBGR315
毎日に寄り添う、シルバー。
明るい文字盤に、立体的な針とインデックス。日付表示とブレスレットを備え、仕事の日にも休日にも合わせやすい自動巻モデルです。
- ムーブメント
- 9S65 / 自動巻・手巻つき
- ケース径 / 厚さ
- 40.0mm / 13.0mm
- バンド
- ステンレススチール
- 防水性能
- 日常生活用強化防水(10気圧)
SBGR317
端正な黒で、腕元を引き締める。
ブラックの文字盤に、磨き上げた針が際立つ一本。SBGR315と同じ40mmのケースと9S65を備え、落ち着いた表情を楽しめます。
- ムーブメント
- 9S65 / 自動巻・手巻つき
- ケース径 / 厚さ
- 40.0mm / 13.0mm
- バンド
- ステンレススチール
- 防水性能
- 日常生活用強化防水(10気圧)
手巻の楽しさ、GMTのある暮らし。
SBGW301
巻くひとときを、楽しむ。
日付表示のないすっきりとした文字盤と、37.3mmのケース。オフホワイトと黒の革バンドがつくる、穏やかなクラシックスタイルです。
- ムーブメント
- 9S64 / 手巻
- ケース径 / 厚さ
- 37.3mm / 11.7mm
- バンド
- クロコダイル
- 防水性能
- 日常生活用防水
SBGM221
もうひとつの時刻を、腕元に。
アイボリーの文字盤に、青いGMT針がアクセント。24時針で別の地域の時刻も確認できる、クラシカルな自動巻モデルです。
- ムーブメント
- 9S66 / 自動巻・手巻つき
- ケース径 / 厚さ
- 39.5mm / 13.7mm
- バンド
- クロコダイル
- 防水性能
- 日常生活用防水
価格・在庫・ご予約条件は、各商品ページをご確認ください。ご希望の納期や店頭でのご試着についても、事前のご相談を承ります。
使い始める前に、気になること。
手巻は、毎日巻いたほうがよいですか?
SBGW301の9S64は最大巻上時に約72時間動きますが、より安定した精度で使うため、メーカーは毎日一定の時刻に十分巻き上げることを勧めています。具体的な操作は、キャリバーに対応する取扱説明書をご確認ください。
自動巻なら、りゅうずを巻く必要はありませんか?
着用時間や腕の動きによっては、巻上げ量が不足することがあります。止まっている時計を使い始めるときなどは、取扱説明書に沿って手巻で十分に巻き上げ、時刻・日付を合わせてからお使いください。
しばらく外していて、止まってしまったら?
ぜんまいの力を使い切って止まった場合は、巻き上げて時刻を合わせ直せば使い始められます。日付やGMTの調整方法はモデルによって異なるため、操作前に取扱説明書をご確認ください。巻いても動かない場合や、動きに異常がある場合は当店へご相談ください。
機械式とスプリングドライブは、何が違いますか?
どちらもぜんまいを動力にしますが、進む速さを整える仕組みが異なります。機械式はてんぷと脱進機、スプリングドライブは水晶振動子・IC・電磁ブレーキで制御します。針の動きや精度にも違いがあります。
スプリングドライブの魅力を読む →
長く使うために、気をつけたいことは?
磁気や強い衝撃を避け、使った後は汗や汚れをやわらかい布で拭き取ってください。革バンドは特に水分に気を配り、防水性能に合った使い方を。電池交換は不要ですが、定期的な点検・分解掃除は必要です。修理やメンテナンスのご相談も承ります。

日々の時間を、この一本と。
文字盤の表情、腕元での収まり、巻き上げる感触。気になるモデルを、ご自身の日常と重ねてみてください。選び方から使い方まで、矢野時計店がお手伝いします。
メカニカルの一覧を見る最大60回・分割払いのご案内
